TAKAZAWA

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広がる輪

広がる輪

さかのぼるは、1997年。もう10年も前のことです。
私がロンドンに渡って過ごした3年間の中で、今でも続いている大切な出会いのひとつは
‘SUGAR CLUB’ というレストランでの【ピーター ゴードン】との出会いです。

『キッチンで一番大事なものは、‘みんな’と‘活気’があること!』
と、話したニュージーランド出身の彼の陽気さと大らかさが、
キッチンで働く唯一の日本人(英語もままならない!)の私にはとても温かかったです。
私にとって、‘働くこと’が最高に楽しいレストランでした。
2000年に日本に帰ってきてから、会えなかったのですが
去年、ピーターの新しいロンドンのお店‘Providores’で、
高澤シェフにとっては初対面、私にとっては約10年降りの再会を果たしました。
短い時間でしたが、キラリと光る料理へのヒントを得て、シェフは帰ってきたものです。

その彼が、2008年4月。
自分の45歳祝い+パートナーとの20周年記念に日本に来るというではないですか!
「30年以上も行きたいと思っていた国に行けるなんて最高!興奮して眠れない!!!」
「ヨシアキの料理は是非食べたいし、アキコとショッピングもしたい!!!」
とメイルをよこすピーターを喜ばせるには・・・?
東京はもちろん、そりゃ京都へも行かなくては!
アロニアでのランチに始まったピーターの‘日本旅’。
京都では【なかひがし】さんへ。‘草摘料理’、ピーターはとても感動していました。
料理の話、お店の話、今までの話、これからの話。
楽しい瞬間も、美味しい瞬間も、きれいな時間も、安らぎの時間も
一緒に過ごせて、一緒に誕生日+記念日をお祝いできたこと。
10年前の出会いを大切にしていなければ、経験できなかったこと。

『次はロンドンでね!』『東京には、また明後日来るよ!!』(笑)
こんな風に、‘料理=食’を通して出会った人たちと続いていく、広がっていく、【輪】。
こんな時も、やっぱり、イニャキの言葉。
‘料理は友情’が頭に浮かびます。

こんな風に、どんどん広がっていく【輪】を、アロニアが作っていけたら・・・と思います。
楽しい時間をありがとう!ピーター!!!