column

TAKAZAWA から旬な情報を皆様のもとへ・・・

SPECIAL COLUMN "スペイン紀行(2) 【斬新】から【残心】へ" もご覧ください。

No.7 AMIGO 1

2007.11.07

AMIGO 1

AMIGO 【アミーゴ:友達(スペイン語)】
2005年の初夏に出会った、AMIGO、イニャーキ・ロダバージョ。
スペインはバスクの州都、ビトリアに‘サガルトキ’
というピンチョスで有名なレストランがあります。
イニャーキは、そのレストランのシェフでした。
スペイン語もままならない頃、訪れたそのお店には
英語を話すスタッフもおらず、飲み物をオーダーするのにも、ドキドキ。
イニャーキが作り出す、‘ピンチョス’が載っている雑誌を片手に
『コレが食べたいんです!』(という気持ちで)その写真を指差して
カウンターのスタッフに伝えると。
『ちょっとコレかして!』
と、急に興奮した様子で、そのスタッフはキッチンへ。
しばらくすると、コックコートを着た男性と一緒に戻ってきました。
その、コックコートの彼が、AMIGO、イニャーキ。
自分の作品が載っている雑誌を見て、嬉しそうに
『作ってあげるから、ちょっと待ってて!』
と、キッチンに消えていきました。
そこからは、【嬉しい・美味しい・楽しい】瞬間の連続。
従来のカウンターに作り置きして並べてあるものとは違い
オーダー毎に創る新しいスタイルのイニャーキのピンチョスは
ピンチョスという枠を、域を、超えた完成度の高いものでした。
初めてのスペインで経験した、かけがえの無い瞬間。
同時に‘AMIGO’という大事な存在に出会えた瞬間でもありました。
気さくで優しい彼は、レストラン内を色々案内してくれて
メイルアドレスを交換して、次に会える希望を胸に、一緒に写真をとりました。
‘AMIGO’の第一歩。 『またね!』
【スペイン ⇔ 日本】 長い 長い距離を越えて、
【AMIGO ⇔ 友達】 言葉の壁を越えて、
ずっと続いていく‘友情’を育んでいく。
こんな素敵な瞬間を与えてくれたのは、‘料理’。
イニャーキがくれた言葉を思い出さずにはいられません。
LA COCINA ES AMISTAD 『料理は友情』

‘AMIGO A’へ続く・・・