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スペイン報告@

2009.12.24

スペイン報告@


スペイン報告@

今回で11回目を迎える、【LMG】は、アリカンテという新地にて「ワークショップ」
という新しいプログラムの試みも行われました。
デモンストレーションとは別に、4時間(!)のコミュニケーション授業です。
日本から参加する僕にとって、素材や機材のことを考えると、実現不可能に近い、
非常に難しいリクエストでした。それでも、僕が今回45分のデモンストレーションに加え、
この「ワークショップ」を断りきれず(苦笑)やったのは。なんと。
エルブリのフェランシェフや、ノマのレネに続く人気があって、
「もう既に50人も参加申込があって!頼むから何とかやってくれ!」
との学会からのお願い連絡があったからです。
その「ワークショップ」の内容はたこ焼き 綿菓子 ところてん などを、
【日本の伝統的タパス】と称して僕流にモダンにアレンジしたものを紹介しました。
が、その「ワークショップ」を行う前に問題発生!あ!変圧器がない!
日本を発つ前に、綿菓子器をはじめ、たこ焼き器も郵送していたのですが、肝心要の変圧器
がない・・・器材があっても調理ができない!? 絶望感に襲われました。
が、こんなピンチを救ってくれたのは、スペイン北部・サンセバスチャン在住(スペイン
在住12年)のジュンコさん(今回僕の通訳を務めてくれた方です)でした!
ジュンコさんは食の世界にも精通しているプロの通訳さんです。マイペースなスペイン人を
動かすのはとても骨の折れる仕事なのですが、彼女の活発なアプローチで、そんなスペイン
人を巻き込むことができました!音源・映像関係のおじさんがそのひとり。とても親身に
なってくれた彼は、スペイン人とは思えないフットワークの軽さで色々手配をしてくれ、
1日かかったものの、変圧器を動かすことに成功!みんなで歓喜の雄叫び(笑)。
ジュンコさんなくしては、彼の助けなしでは、僕の「ワークショップ」は悲惨なものと
なったことでしょう。

さて、「ワークショップ」当日。以前、お店に食べにきてくれたフィンランドの方が
わざわざ見にきてくれたり、来年から行われるメキシコでの料理学会関係者の方、
いろいろな方と楽しい4時間を過ごすことができました。
変圧器問題はクリアしたものの、初めての試み(しかも4時間!)だったので、のどは
カラカラで緊張して、「金かえせー!」なんてなじられたらどうしよう、なんて悩んだりも
しましたが(この「ワークショップ」は100ユーロのチケット制でした)、
日本らしさとともに、僕らしさを伝え、見に来てくれた方々ともたくさんコミュニケーション
がとれ、とても達成感あふれる仕事ができたと思います!